2004年度(H16年度) 東京都大会優勝 齊藤幸司

調布市商工会青年部

2011年06月19日 22:23

「青年部誓いの言葉に誓う」 

一、我 々 商工会青年部は、
  創造力と行動力を活かし
  地域振興発展の先駆者となる

一、我 々 商工会青年部は、
  商工会の後継者であり将来の中核とし
  て組織活性化の推進力となる

一、我 々 商工会青年部は、
  社会一般の福祉の増進に努め
  新しい町づくりの原動力となる

私がこの言葉を知ったのは入部してからかなり後のことでした。
入部より11年、3年前に部長を務めた私の青年部活動は、この「誓いの言葉」に集約されています。

一つ目の誓い、
 我々商工会青年部は、
   創造力と行動力を活かし
   地域振興発展の先駆者となる。

創造力と行動力:・・・青年部は商工会の1つの組織です。親会にとってみれば若手後継者対策事業の一環です。
それが故に、我々が事業を進めていく中で様々な問題が生じてきます。
このような限られた環境だからこそ、より前向きな創造力をもって乗り越えなければならないのです。そして、考えたことは実行に移さなければ何も始まりません。そう、机上の空論ではだめなのです。

行動に移して初めてわかること!たとえ壁にぶち当たったとしても、それを乗り越えることで多くの事をえるのです。

まさしく、この創造力と行動力を活かす私にとってのチャレンジが、5年前の商工祭りでおこなった子供イベント「かむかむ村」でした。

当時商工祭りは44年もの歴史を重ねながら、それゆえにマンネリを否めない状況でした。

私は、「これでいいのか…」「青年部に何か出来ないのか…」という思いから、仲間に「商工祭りを変えたい!」という気持ちを打ち明け共に行動に移したのです。

準備段階では宣伝第一と考え、市内全域18の小学校をまわり、チラシを配りました。そして記名入場で、なんと一万人もの市民や子供達が来てくれたのです

大工さんと家具屋さんによる木こう教室写真屋さんによるウルトラマン撮影会塾の先生による科学教室などをおこない、会場は一生懸命な部員の姿と、子供たちの満足な笑顔であふれていました。

これがまさに創造力と行動力を活かした地域振興発展の一歩であると確信しました。

二つ目の誓い
  我々商工会青年部は、
   商工会の後継者であり、将来の中核
   として組織活性化の推進力となる。


組織というものは一人で成り立つものではありません。様々な部員が様々な目的で入部し、また、それぞれの部員が異なった仕事を営み 生活しています。


青年部で責任ある役職につくようになった私は、そのような部員を如何にしてまとめていくのか、全くわからず困り果てていました・・・。
そこで私は、この人はすばらしいと思う先輩をあこがれ真似てみることから始めたのです。

その先輩は何事にも柔軟な人で、人材登用の面でも新人に思い切ってまかせ、一歩下がって見守り、責任をもってしっかりフォローの出来る人です。様々な意見に対しても否定せず相手の思いを受けいれ、やる気を引き出します。そして活発な議論のあとは懇親会とにかくコミュニケーションでした。

このような信頼関係のうえに事業が展開され新人は達成感を味わい、自信を持ち、
見事な成長をとげます。
そしてその信頼の輪はさらに大きく広がっていくのです。

実に青年部らしい、勢いというものです。

私は人を信じることの大切さ、そして人を活かすことのすばらしさをこの青年部活動に学んできました。
これからも商工会を背負い、組織活性化の推進力として仲間と共に頑張る自信がついたのです。

そして三つ目の誓い
  我々商工会青年部は、
   社会一般の福祉の増進に努め、
   新しい町づくりの原動力となる。

私は、調布という地域に活かされ、この歳になるまで、様々な恩恵をこの町から受けてきました。

町の盆踊りや映画大会・餅つきなどは、子供の頃の忘れられない楽しい思い出です。

このように、町に住んでいる人の顔が見えるお祭りは、子供が地域に関わり・地域を理解しそして好きになる絶好の機会でした。

子供達は町の人にあたたかく 見守られていることを自覚し、安心します。

人の顔と顔が見える町・・・

私を呼ぶとき「こうちゃん」とちゃん付けで呼んでくれた薬局のおじさん・八百屋のおばちゃん・・・たくさんの大人達が私を育ててくれました。
このような子供の頃の経験があるからこそ!今こうしてこの町を愛し、盛り立てていこうと思えるのです。

私は、今まで受けた恩恵に対して、感謝の気持ちをあらわす為に商工会青年部の活動に参加しています。
但し、私一人の力ではほんの少ししか成しえませんが、青年部の活動に仲間と共に取り組むことにより、感謝の気持ちを 何倍にも 何十倍にも大きくして恩返しできるのです。

そうです、我々商工会青年部が町づくりの原動力になることこそ王道なのです。

ところでみなさん・・・・
あなたの町は安心できますか・・・?

私の町は多摩地域の中で23区に隣接し昨今、急速に都市化が進み、近所付き合いも少なくなり、人と人との係わり合いがうすくなってきています。

こんなところに今 様々な問題点が溢れ出てきているのです。

なぜ?困っている人がいても、声を掛けないのでしょうか?

なぜ?救急車の出動回数が、こんなにも多いんでしょうか?

なぜ?子供たちが防犯ブザーを持たなければならないんですか!

これは私の町だけの話しなのでしょうか?

あなたの町の景色も変わって来てはいませんか?・・・・
かつての、夕日に赤く染まる商店街の賑わい

「町のにおい 町の音♪・・・」
  「あなたも 感じませんか・・・?」

今一度、子供の頃のことを思いおこしてみて下さい・・・。
人と人とが触れ合い、助け合いながら生きていたすばらしい思い出を・・・

時代が変わり、 そして町が変わり。
いつの間にか忘れてしまった事が、ありませんかぁ・・・。

だから、 今こそ我々が互いに尊重し合い、共に繁栄していこうという心を持ち、またその思いを伝え広める事が大切です。

まさしくこれが、我々商工会青年部本来の役割です。
創造力と行動力を活かした体験は先輩から私に、そして私から後輩たちへ、商工会青年部の信念として継承していくのです。 

そしてそのことだま言霊こそが、誓いの言葉なのです

一、我々商工会青年部は、
   創造力と行動力を活かし
   地域振興発展の先駆者となる
一、 我々商工会青年部は、
  商工会の後継者であり将来の中核
  として組織活性化の推進力となる
一、 我々商工会青年部は、
  社会一般の福祉の増進に努め
  新しい町づくりの原動力となる

これからも私は、青年部活動の実践を通し、率先して後輩にこの言葉を伝えていきます。

そして卒業しても、
一 家庭人として
一 商工会員として
一 市民として

このすばらしい言葉を守り 伝え広めて行く事を私は、ここに 誓います。(^o^)/



 ご静聴ありがとうございました。

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